USB-RS485変換アダプタ SIN−S485「コミュ煮っち」

取扱説明書

 

 

 

 

 

 

 

 

l  目次

 

l       はじめに

l       使用上の注意

l       仕様

l       本体と付属品の確認

l       各部名称の説明

l       接続方法

l       ドライバーのインストール(Windows 2000)

l       ドライバーのインストール(Windows XP)

l       通信動作(使用例)

l       終端対抗の切り替え

l       DC5V出力

l       保証・お問い合わせ

 

 

 

 

 

 

 

l      はじめに ※必ずお読みください

このたびは、SIN−S485(愛称:コミュ煮っち)をお買い上げ頂きまして有難うございます。コミュ煮っちをご使用になられる前に、必ず本書(取扱説明書)をお読み頂き、正しくご使用くださいますようお願い致します。また、お読み頂いた後は大切に保管して頂くようお願い致します。

 

●概要

コミュ煮っちは、RS-485インターフェースを持つ機器とパソコンのUSBポートを介してシリアル通信を行うUSBóRS485変換アダプタです。

特徴は、最大115.2Kbpsの転送速度で最大1.2Kmの通信が可能で、かつUSBóRS485間がアイソレーションされています。また、コミュ煮っちは、USBのバスパワーで動作が可能なので外部電源が不要なうえ、軽量、コンパクト設計なので携帯することに適しており、現場でパソコンとコミュ煮っちがあればRS-485インターフェースを持つ計測機器や制御機器との通信が簡単に行えます。

 

●対応機種

USBポートをもつWindows搭載PC/AT互換機(DOS/Vマシン)

 

●対応OS

Windows 2000/XP 対応

 

●ご注意

l         本資料の内容の全部または一部を無断で転載あるいは複製することは、著作権法で禁じられています。

l         製品改良のため仕様及び外観、本資料の内容を予告なく変更することがございます。予めご了承くださいませ。

l         本資料に記載されている、Windows,Windows 2000,Windows XPはMicrosoft社の登録商標または商標であり、その他の会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。

l         本製品を海外へ輸出または、持ち出して使用したことにより発生したお客様の損害、逸失利益、または第三者からのいかなる請求につきましても、一切のその責任を負いかねますので予めご了承くださいませ。

※海外への輸出および持ち出しに関しては、お客様の責任で行ってください。

 

 

 

 

 

l         使用上の注意  ※必ずお読みください

コミュ煮っちは、USBポートをもつWindows搭載PC/AT互換機とRS-485インターフェース機能を持つ機器と組み合わせて使用されることを前提に開発・製造されています。製品を安全に使用いただくために下記の内容をよくお読みになり、必ずお守りください。また、下記の内容を無視して使用したことにより発生した客様の損害、逸失利益、または第三者のいかなる請求につきましても、一切のその責任を負いかねますので予めご了承くださいませ。

 

●改造や修理、分解は絶対にしない。

改造や分解をすると故障の原因になります。また、修理は販売元にご相談ください。

●濡れた手での作業はしない。

感電や故障の原因になります。

●ストーブやガスコンロなど、火気の近くでの使用または、放置をしない。

ケースの変形や火災の原因になります。

●製品を口でくわえたり、入れたりしない。

飲み込む恐れがあります。

●海水に浸けたり、海水をかけたりしない。

ケースの変形やトラッキングの原因になります。

海辺での使用または、海水の近くでの使用はなるべく避けてください。

●水または、その他の液体に浸けたり、かけたりしない。

トラッキングや故障の原因になります。

●子供(乳児や幼児)またはペットがいる場所やそばには放置しない。

子供やペットが誤って口に入れ、飲み込む恐れがあります。

製品は子供の手が届かない場所に保管してください。

●湿気や埃の多い所などに放置しない。

ケースの変形や故障の原因になります。

●高い所から落としたり、投げたりしない。

破損や故障の原因になります。

●製品に強酸の薬品、エタノール、メタノール、ガソリン、石油、機械油をかけない。

ケース損傷の恐れがあります。

●昼間の車内など、高温になる所や直射日光が当たる所には放置しない。

ケースの変形や故障の原因になります。

●データの転送速度は、ご使用になるケーブルの種類やパソコンの性能に依存します。

USB HUBを介して、複数のUSB製品とコミュ煮っちを接続すると、正常に動作をしない可能

性がります。

●製品に発熱・発煙などの異常が発見された場合は、直ちに使用を中止してください。

 

l  仕様

 

型式

SIN-S485

電源

USBバスパワー 最大500mA

USBインターフェース

USB 1.1準拠

mini−Bタイプ

シリアルインターフェース

RS−485 半二重方式

4極押し締め型端子台

適用電線サイズ:20〜26AWG   電線むき長さ:4.5mm

締め付けトルク:0.12〜0.15Nm   端子ネジ呼び径:M1.6

最大伝送距離

PC ó SIN-S485間 USBケーブル長 5m

SIN-S485 ó 通信対象機器間 1.2km

転送速度

110〜921600bps

1.2km時 115200bps

動作方式

平衡型

出力信号

±2.1V以上

入力信号

±200mV以上

終端抵抗

100Ω (本体内のジャンパーで切り替え)

絶縁耐力

AC1500V 1分間

絶縁抵抗

DC1000V 100MΩ

DC5V出力

5V (±5%)  ※0.25W以下でご使用ください

寸法

30mm(W) × 40mm(D) × 20mm(H)

重量

17g

動作温度/湿度

-10〜50℃/0〜90%  ※結露なきこと

保存温度/湿度

-20〜60℃/0〜90%

環境

RoHS指令対応

動作環境(USB接続機器)

PC:USBポートがあるPC/AT互換機(DOS/Vマシン)

OS:Windows 2000/XP

付属品

USBケーブル(1.82m)、ドライバーCD、保証書

 

 

 

l  製品と付属品の確認

 

付属品がすべてそろっているかのご確認をお願いします。万一、不足や破損が見られる場合は、販売元まで

ご連絡ください。

  コミュ煮っち(本体)    ・・・・・ 1台

 

  miniUSBケーブル   ・・・・・ 1本

 

  ドライバーCD           ・・・・・1枚

 

  保証書                   ・・・・・ 1部

 

l  各部の名称と説明

 

正面

 

 

 

右側面

 

 

 

左側面

 

 

l  接続方法

l         接続の手順

1.         下図のようにコミュ煮っちのD+、D−端子とRS-485のインターフェースを持つ機器の対象端子を

それぞれケーブルで接続してください。

        

 

※ご使用になるケーブルは、ツイストペア又は、シールド線をおすすめします。

※最大伝送距離は1.2Kmです。

※コミュ煮っちとケーブルを接続する際に、精密または、小型のマイナスドライバーが必要になります。

 

2.         下図のように付属品のUSBケーブルでコミュ煮っちと、通信に使用するPCを接続してください。

 

3.         USBケーブルでPCとコミュ煮っちを接続すると一瞬、TXランプとRXランプが点灯し、しばらくすると「新しいハードウェアの検索ウェザードの開始」のダイアログが起動します。起動したらPCに付属品のドライバーCDを挿入し、ドライバーをインストールしてください。インストール手順は、ドライバーのインストールで説明します。

 

 

 

 

l  ドライバーのインストール

 

l         ドライバーのインストール手順

ここでは、ドライバーのインストール手順を説明します。コミュ煮っちは、USBコントロールと仮想COMポートの2つのドライバーをインストールします。

 

ドライバーのインストール 〜Windows 2000編〜

 

1.       コミュ煮っちとPCを接続すると下図のようなダイアログが表示されます。

 

 

 

 

2.       続けて「新しいハードウェアの検索ウィザードの開始」のダイアログが表示されます。

そこで「次へ」をクリックしてください。

 

 

3.       次に「ハードウェア デバイス ドライバのインストール」のダイアログが表示されます。

そこで「デバイスに最適なドライバを検索する(推奨)」を選択し、「次へ」をクリックしてください。

 

 

 

 

 

4.       「次へ」をクリックすると、「ドライバファイルの特定」のダイアログが表示されます。4つの選択肢の中から「CD-ROMドライブ」を選択し、「次へ」をクリックしてください。

 

 

 

 

5.       「次へ」をクリックするとドライバファイルの検索を開始します。ファイル検索が終了したら「次へ」をクリックしてください。

 

 

 

 

6.       「次へ」をクリックするとインストールを開始します。

 

 

 

 

7.       インストールが完了すると「新しいハードウェアの検索ウィザードの完了」のダイアログが表示されますので「完了」をクリックしてください。引き続き仮想COMポートドライバーをインストールするので、PCからドライバーCDを取り出さないように注意してください。

 

 

 

 

8.       「完了」をクリックすると下図のようなダイアログが表示されます。

 

 

 

 

9.       2.項のように続けて「新しいハードウェアの検索ウィザードの開始」のダイアログが表示されますので、「次へ」をクリックしてください。

 

10.    「次へ」をクリックすると「ハードウェア デバイス ドライバのインストール」のダイアログが表示されます。3.項と同様に「デバイスに最適なドライバを検索する(推奨)」を選択し、「次へ」をクリックしてください。

 

 

 

 

11.    「次へ」クリックすると、「ドライバファイルの特定」のダイアログが表示されます。ここでも4項と同様に4つの選択肢の中から「CD-ROMドライブ」を選択し、「次へ」をクリックしてください。

 

 

 

 

12.    「次へ」をクリックするとドライバファイルの検索を開始します。ファイル検索が終了したら「次へ」をクリックしてください。

 

 

 

 

13.    「次へ」をクリックするとインストールを開始します。

 

 

 

 

14.    「新しいハードウェアの検索ウィザードの完了」のダイアログが表示されたら「完了」をクリックしてください。これで全てのインストール作業は完了です。

 

 

 

 

15.    COMナンバーの確認または、正常に認識されたかを確認したい場合は、マイコンピュータのアイコンを右クリックし、「プロパティ」→「ハードウェア」→「デバイスマネージャ」を選択します。

 

 

 

 

16.    デバイスマネージャでは下図のように認識されます。

 

 

 

     USBケーブルを差し込む箇所によってCOMナンバーが異なりますので、COMナンバーを確認してからご使用ください。

     ここではCOM6になります。

 

ドライバーのインストール 〜Windows XP編〜

 

1.         コミュ煮っちとPCを接続し下図のようなダイアログが表示されたら、付属品のドライバーCDをPCに挿入し、「ソフトウェアを自動的インストールする(推奨)」を選択し、「次へ」をクリックしてください。

 

 

 

 

2.         「次へ」をクリックすると、自動検索を開始します。検索が終了し、インストールが開始されると下図のようなダイアログが表示されますが「続行」をクリックしてください。

 

 

 

 

3.         「続行」をクリックするとインストールを継続します。

 

 

 

 

4.         「新しいハードウェアの検索ウィザードの完了」のダイアログが表示されたら「完了」をクリ

ックしてください。引き続き仮想COMポートドライバーをインストールするのでPCに挿入

したドライバーCDを取り出さないように注意してください。

 

 

 

 

5.         「完了」をクリックすると再度「新しいハードウェアの検索ウェザードの開始」のダイアログが表示されますので、1項と同様に「ソフトウェアを自動的インストールにする(推奨)」を選択し、「次へ」をクリックしてください。

 

 

 

 

6.         「次へ」をクリックし、下図のようなダイアログが表示されますが、「続行」をクリックしてください。

 

 

 

 

7.         「続行」をクリックするとインストールを継続します。

 

 

 

 

8.         再度、「新しいハードウェアの検索ウィザードの完了」のダイアログが表示され、「完了」をクリックしたら全てのインストール作業は終了です。

 

 

 

 

9.         COMナンバーの確認または、正常に認識されたかを確認したい場合は、マイコンピュータのアイコンを右クリックし、「プロパティ」→「ハードウェア」→「デバイスマネージャ」を選択します。

 

 

 

 

10.      デバイスマネージャでは下図のように認識されます。

 

 

 

 

     USBケーブルを差し込む箇所によってCOMナンバーが異なりますので、COMナンバーを確認してからご使用ください。

     ここではCOM3になります。

     「新しいハードウェアの検索ウェザードの開始」のダイアログが表示される前にWindows Updateに接続するかどうかを尋ねるダイアログが表示された場合には、「いいえ、今回は接続しません」を選択し、「次へ」をクリックしてください。

 

 

l  通信動作(使用例)

コミュ煮っちの使用例

ドライバーのインストールが完了し、シリアルCOMの設定後、任意のアプリケーションで通

信を開始できます。ここでは、使用例としてWindowsソフト「ハイパーターミナル」での使用

方法を紹介します。使用例はWindows XPで説明をしますが、操作方法に関しては

Windows 2000も同様の操作で行えます。

 

 

1.       まず、「スタート」→「すべてのプログラム」→「アクセサリ」→「通信」→「ハイパーターミナル」を選択し、ハイパーターミナルを起動します。起動すると下図のようなダイアログが出現しますので、名前を入力し、アイコンを選択したら「OK」をクリックしてください。

 

 

 

 

2.       次に、接続の設定を行います。下図のダイアログの 「接続方法」をデバイスマネージャで認識されたCOMナンバーを選択してください。選択したら「OK」をクリックしてください。

 

 

 

 

3.       次に、シリアルポートの設定を行います。接続機器のボー・レートやデータ長などを設定し、「OK」をクリックしてください。これでCOMの設定は完了です。

 

 

 

 

4.       COMの設定が終了したら、通信を開始させてください。通信動作中のコミュ煮っちは、データをPCから送信している時はTX(赤色)が点灯し、データを受信している時はRX(緑色)が点灯します。

 

 

 

 

 

 

l  終端抵抗の切り替え

 

 

●終端抵抗100Ωの切り替え方

1.       ケースの下カバーを取り外します。

 

 

 

2.       カバーを取り外すと、下図のようなジャンパーピンがあるので、終端抵抗を取り外す場合は、ジャンパーピンに取り付けてあるショートピンを取り外してください。

     出荷時は終端抵抗100ΩがD+−D-間に取り付けてある状態です。

 

 

 

 

3.       ショートピンを取り外した場合、下図のように片側のピンに取り付けて保管してください。

 

          

 

 

 


4.       最後にケースの下カバーを取り付けてください。

     下カバーは「パチッ」と音がするまでしっかりとはめ込んでください。

     下カバーを外したまま作業を行わないでください。

 

 

l  DC5V出力

l         DC5V出力について

コミュ煮っちにはDC5V出力があります。この5VはUSBとアイソレーションされています。最大で5V・50mAまで供給が可能ですが、50mAを超えてのご使用は、通信不良の原因になります。また、出力を使用しない場合は、5V端子とGND端子には何も接続しないでください。

 

 


 

 

l  保証・お問い合わせ

 

●保証期間

保証期間はご購入日から1年間です。

※保証書には必ず「販売元・ご購入日」を記入または、それが特定できる領収書等を貼付し、保証規定をよくお読みになった上で大切に保管してください。

 

●保証規定

1.        本製品は当社の製品検査に合格したものです。

保証期間(ご購入から1年)内に、お客様の正常なご使用状態で万一、故障した場合には無償修理いたしますので販売元まで、お申し出ください。

      保証書の再発行は、いたしませんので大切に管理・保管してください。

      保証内容は本体の修理(ハードウェア)に限らせて頂きます。

      修理期間中の代替商品はご用意しておりませんので、予めご了承ください。

2.        保証期間内でも、下記の場合は有償修理となります。

         輸送、移動時の落下等、お取扱が不適当であった為生じた故障、損傷の場合

         火災、天災、異常電圧による故障・損傷の場合

         接続している機器に起因して本製品に故障・損傷が生じた場合

         使用上の誤り及び不当な修理・調整・改造による故障・損傷の場合

         本保証規定の所定事項の字句を訂正された場合

3.        本製品の不良によってさらに起きた他の装置・機器等の損害は補償できません。

4.        保証期間経過後の修理は、全て有償修理になります。販売元にご相談ください。

5.         本保証書は、国内で使用される場合にだけ有効です。

(This warranty shall be valid only in Japan.)

 

●お問い合わせについて

本製品をご使用時の技術的なお問い合わせにつきましては、申し訳ございませんが、お電話でのお問い合わせをお受けしておりません。下記のメールアドレスにてお願い致します。

なお、お問い合わせには、3営業日以内にご返事を差し上げるように努力いたしますが、 内容によりまして長短がございます。3営業日以内にご返事を差し上げられない場合はその旨をご連絡いたしますのでご了承ください。また、製品についてお気づきの点などがございましたら、上記メールアドレスからお問い合わせください。

 

お問い合わせメールアドレス:support@taishin.co.jp

 

 

 

〒383−0013   長野県中野市大字中野200番地7

TEL:0269−26−3320 FAX:0269−26−2451

E−mail:suppout@taishin.co.jp

URL:http://www.taishin.co.jp