
一次電池と二次電池の違い
現代社会において、電池は私たちの生活に欠かせないエネルギー源です。
電池は大きく分けて「一次電池」と「二次電池」の2種類があり、それぞれの特性や用途が異なります。
一次電池と二次電池って何が違うんですか?
何となくはわかりますが、詳しく教えてほしいです。
簡単に言うと、一次電池は使い切り、二次電池は充電して繰り返し使える電池です。
なるほど。でも、例えばリモコンの電池としてはどちらがいいんでしょうか?
リモコンのように消費電力が少なく、長期間使える電池が必要な場合は、一次電池の方が適しています。自己放電が少なく、長持ちする特徴があります。
一次電池の特徴
一次電池は、一度放電すると充電ができず使い切りの電池です。
- 化学反応によって発電し、電力を供給する。
- 自己放電が少なく、長期間の保存が可能。
- 充電が不要なので、使い勝手が良い。
- 例: アルカリ電池、マンガン電池、リチウム一次電池。
スマホにはどちらが使われているんですか?
スマホには二次電池が使われています。
具体的には、リチウムイオン電池が主流ですね。
充電して何度も使えるため、モバイル機器には最適です。
二次電池の特徴
二次電池は充電して繰り返し使える電池です。
- 充電によって化学反応を逆転させ、繰り返し使用可能。
- ランニングコストが低い(長期的に見ると経済的)。
- 高出力が必要な機器に向いている。
- 例: リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、鉛蓄電池。
一次電池と二次電池の比較
項目 |
一次電池 |
二次電池 |
使用回数 |
1回のみ |
繰り返し充電可能 |
コスト |
安価だが使い捨て |
初期費用が高いが長期的に経済的 |
用途 |
リモコン、時計、非常用 |
スマホ、電動工具、電気自動車 |
自己放電 |
少ない |
多め |
まとめ
一次電池と二次電池は、それぞれの特徴を活かして適材適所で使い分けることが重要です。
長期間保存が必要な機器には一次電池、頻繁に使用する機器には二次電池が向いています。
適切な電池を選ぶことで、コスト削減や環境負荷の軽減にもつながります。

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