
表面実装LEDとチップオンボード(COB)LEDの違い
LED技術は照明業界に革命をもたらし、多くの用途で利用されています。
その中でも、表面実装LED(SMD LED)とチップオンボード(COB LED)は、特に注目される2つの方式です。
これらの技術は、用途や性能、発光効率に大きな違いがあり、適切な選択が求められます。
SMD LEDとCOB LEDって、どんな違いがあるんですか?
SMD LEDは、基板上に個別のLEDチップをはんだ付けする方式で、
ひとつひとつのチップが独立して発光します。
一方、COB LEDは、基板上に多数のLEDチップを直接配置し、
ひとつの光源のように発光するのが特徴です。
SMD LEDの特徴
SMD(Surface Mounted Device)LEDは、回路基板に直接実装されるLEDです。
- 高い柔軟性があり、様々なサイズや形状で利用可能。
- RGB SMD LEDでは、多色発光が可能。
- 個々のチップが独立しているため、点光源の特性がある。
- 発光効率が高く、LEDストリップライトやディスプレイに適している。
RGB発光ができるのは便利ですね!でもCOB LEDはどう違うんですか?
COB(Chip On Board)LEDは、複数のLEDチップを基板に直接配置するため、
一つの大きな発光面として機能します。
これにより、均一な光を提供し、影ができにくいのが特長です。
COB LEDの特徴
COB(Chip On Board)LEDは、多数のLEDチップを一つの基板上に密集させたLED技術です。
- 光が均一に広がるため、影の少ない柔らかい光を提供。
- 放熱性能が高く、長寿命。
- 大光量の必要なエリア照明やスポットライトに適している。
- 単色発光が主流で、多色制御は難しい。
表面実装LED(SMD)とチップオンボードLED(COB)の比較
項目 |
SMD LED |
COB LED |
発光の特性 |
点光源(個々のLEDが独立) |
面光源(広い範囲に均一な光) |
色の種類 |
RGB可能、多色対応 |
単色が基本 |
発光の均一性 |
ややムラが出ることがある |
均一な光 |
用途 |
LEDディスプレイ、ストリップライト |
スポットライト、照明器具 |
放熱性能 |
普通 |
高い |
SMD LEDは多用途に対応しやすく、
COB LEDは均一な光を必要とする場面に適していることがわかりますね。
まとめ
SMD LEDとCOB LEDは、それぞれの用途に応じた特長を持っています。
SMD LEDは、柔軟性が高く多色発光が可能であり、ディスプレイや装飾用途に適しています。
一方で、COB LEDは、光の均一性に優れ、照明器具や高光量を必要とする用途に向いています。
適切なLEDを選ぶことで、照明の質や効率を最大限に引き出すことができます。

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