電子回路設計において、トランジスタは欠かせない基本部品です。
中でも「バイポーラトランジスタ(BJT)」と「電界効果トランジスタ(FET)」は、
それぞれ異なる特性を持ち、用途によって使い分けられます。
これらの違いを理解することは、適切な回路設計を行う上で重要です。
例えば、増幅回路やスイッチング回路ではBJTがよく使われますが、
低消費電力や高入力インピーダンスが求められる回路ではFETが有利になります。
ここでは、BJTとFETの基本的な仕組みや特徴、利点と欠点、そして用途に応じた選択のポイントを詳しく解説します。
BJT(バイポーラトランジスタ)は、ベース電流によってコレクタ電流を制御する仕組みを持っています。
FET(電界効果トランジスタ)は、ゲート電圧によってドレイン電流を制御する仕組みを持っています。
BJTとFETはそれぞれ異なる特性を持っており、用途によって使い分ける必要があります。
BJTは増幅回路やスイッチング用途に適しており、FETは高入力インピーダンスや低消費電力が求められる場面で有利です。
項目 | BJT | FET |
---|---|---|
制御方式 | 電流制御 | 電圧制御 |
入力インピーダンス | 低い | 非常に高い |
スイッチング速度 | 高速 | やや遅い(MOSFETは高速) |
消費電力 | やや大きい | 低い |
BJTとFETは、それぞれ異なる特性を持つトランジスタであり、用途に応じた選択が重要です。
BJTは増幅回路や高速スイッチング用途に適しており、FETは低消費電力や高入力インピーダンスが求められる回路に適しています。
適切なデバイスを選択することで、回路の性能を最大限に引き出すことができます。