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赤外LED とは / Infrared LED 


赤外LEDとは

赤外LED(Light Emitting Diode)は、人の目には見えない赤外線光を発光する半導体デバイスです。

このデバイスは、リモコン、セキュリティシステム、光通信など、多岐にわたるアプリケーションで使用されます。

赤外LEDは、特定の波長の光を効率よく発生させることができ、消費電力が少なく、長寿命であるため、
多くの電子機器で好んで採用されています。
また、非常に高速でオンオフを繰り返すことができるため、データ通信などの用途にも最適です。


基本原理


赤外LEDは、電流が半導体材料を通過する際に赤外線光を発光する原理を利用しています。
この半導体材料に電流を流すことで、電子と正孔が結合し、エネルギーが放出される際に光として放出されます。

赤外LEDで使用される半導体材料としては、ガリウムアルセニド(GaAs)やガリウムアンチモン(GaSb)などが一般的です。
これらの材料は、赤外線の波長に合わせて特別に設計されています。


赤外LEDの特徴


目に見えない赤外線の発光

赤外LEDは人の目には見えない赤外線を発光しますが、多くの電子機器にとって重要な役割を果たします。


低消費電力

他の光源と比較して、赤外LEDは非常に効率的で消費電力が少ないです。


長寿命

赤外LEDは非常に長い寿命を持ち、頻繁な交換の必要がありません。


高速応答性

データ通信のようなアプリケーションに適している、高速でオンオフを繰り返すことが可能です。


赤外LEDの種類と用途

種類 主な用途
近赤外LED(760nm〜850nm) リモコン、セキュリティ、光通信
中赤外LED(850nm〜940nm) ナイトビジョン、医療機器
遠赤外LED(940nm以上) 熱画像撮影、高度なセキュリティシステム


赤外LEDの選定ポイント

選定ポイント 説明
波長 用途に合わせた波長のLEDを選定することが重要です。
出力パワー 必要な光の強度に応じて、適切な出力パワーのLEDを選択します。
視野角 発光する光の広がり方を示す視野角に注意して、アプリケーションに適したものを選びます。


赤外LEDの応用例


赤外LEDは、その隠れた能力により、さまざまな分野で広く利用されています。

など、日常生活の多くの側面で赤外LEDの技術が活用されています。
また、最近ではスマートフォンやタブレットの顔認識システムにも赤外LEDが使用されており、
セキュリティと利便性の向上に貢献しています。




注意事項 及び 免責事項


上記の情報は参考情報であり、個々のアプリケーションに適用できるかどうかは保証されません。
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