エレクトロニクスの豆知識 | 種類・基礎知識 | 電気部品 | 電源(パワーサプライ)

スイッチング電源 とは / Switching Power Supply 


スイッチング電源

スイッチング電源とは

スイッチング電源は、電力変換の効率化を目的とし、高速でオン・オフを繰り返すスイッチング動作によって、
AC(交流)からDC(直流)へ、またはDCからDCへと電圧を変換する電源です。

電子機器に必要な安定した直流電源を高効率で提供し、サイズと重量の削減が可能であるため、
多くの電子機器で広く使用されています。


基本原理


スイッチング電源は、入力された電圧をスイッチングレギュレータによって高速に切り替え、
トランスで適切なレベルに変換後、整流して出力します。
このスイッチング動作により、電力変換の効率が大幅に向上し、生成される熱も少なくなります。

特に、スイッチング動作中のピーク電流は、回路設計や熱管理において重要な考慮事項です。
ピーク電流が高い場合、電源の効率に影響を与え、余分な熱を生じさせることがあります。そのため、高効率なスイッチング電源設計では、ピーク電流の管理が不可欠です。


スイッチング電源の特徴

特徴 説明
高効率 電力変換効率が高く、消費電力が少ないためエネルギー効率が良いです。
小型軽量 高効率のため発熱が少なく、大きな冷却部品が不要で、小型軽量化が可能です。
広い入力電圧範囲 幅広い入力電圧に対応可能で、世界各地の電源環境で使用できます。
出力電圧の柔軟性 設計により、多様な出力電圧を得ることが可能です。
スイッチングノイズ スイッチング操作によるノイズが発生する可能性があります。


スイッチング電源の種類


給電方式による分類



形状による分類



スイッチング電源の選定ポイント


効率と熱管理

高効率はスイッチング電源の大きな利点ですが、設計や使用環境によっては熱管理が必要になる場合があります。
冷却方法や熱設計の検討が必須です。


ノイズ対策

スイッチング動作によるノイズが懸念される場合、フィルタリングやシールディングなどの対策が必要です。
ノイズが許容範囲内に収まるか事前に検討することが大切です。


出力電圧の安定性

負荷変動に対する出力電圧の安定性や、設定可能な電圧範囲を確認します。
用途に応じた正確な電圧制御が求められる場合、詳細なスペック確認が必要です。


入力電圧範囲

使用する地域や環境による入力電圧の違いを考慮し、対応可能な入力電圧範囲の製品を選定します。
特に、国際的に使用される製品の場合 、この点は重要です。


安全規格と認証

製品の安全性を確保するため、適用される安全規格や取得している認証をチェックします。
特に、医療機器や産業機器など、高い安全性が要求されるアプリケーションでは、この点が非常に重要です。


スイッチング電源の応用例


スイッチング電源はその高効率と小型軽量の特性から、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、テレビ、
LED照明、電動工具、電気自動車の充電器など、幅広い電子機器に使用されています。
また、産業用途では、自動化機械、通信設備、医療機器など、安定した電源供給が必須の機器にも採用されています。





注意事項 及び 免責事項


上記の情報は参考情報であり、個々のアプリケーションに適用できるかどうかは保証されません。
また、フルタカパーツオンラインでは、
お客様の要望する仕様の製品のお見積り・ご注文に対応できない場合がありますので、予めご了承ください。


販売ページはこちら
スイッチング電源





エレクトロニクスパーツと関連部品の種類・基礎知識 トップに戻る

[ 関連情報 ] スイッチング電源について

エレクトロニクスの豆知識 トップに戻る