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サーミスタは、温度に応じてその抵抗値が大きく変化する、温度感知用の半導体素子です。
主に二種類に分類され、温度が上昇すると抵抗値が減少するタイプをNTCサーミスタ、
温度が上昇すると抵抗値が増加するタイプをPTCサーミスタと呼びます。
これらのデバイスは、その高い温度感度により、温度制御、温度監視、温度補償などの目的で
幅広いアプリケーションに使用されます。
家電製品、自動車、医療機器、産業設備など、多岐にわたる分野で、温度関連の精密な測定や制御が求められる場所で見られます。
サーミスタの動作原理は、その材質が持つ温度依存性の抵抗変化に基づいています。
NTCサーミスタでは、温度が上昇するとキャリアの移動が活発になり、抵抗値が低下します。
一方、PTCサーミスタでは、温度がある点を超えると結晶構造の変化が起こり、抵抗値が急激に増加します。
この特性を利用して、サーミスタは温度変化を非常に精密に検出することができ、微小な温度変化も捉えることが可能です。
サーミスタは他の温度センサに比べて高い温度感度を持ち、微小な温度変化も検出できます。
特にNTCサーミスタは広い温度範囲で使用することができ、様々な環境下での温度測定に適しています。
サーミスタの出力は抵抗値の変化として得られるため、読み取りには比較的単純な回路で済みます。
高精度な温度測定を低コストで実現できるため、コストパフォーマンスに優れています。
種類 | 主な用途 |
---|---|
NTCサーミスタ | 温度計測、温度制御、温度補償 |
PTCサーミスタ | 過電流保護、自己制限加熱素子 |
サーミスタの応用範囲は広く、正確で信頼性の高い温度測定が求められる多くのシステムやデバイスにおいて、
重要な役割を果たしています。
上記の情報は参考情報であり、個々のアプリケーションに適用できるかどうかは保証されません。
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